今年も不具合があったとか報道されています。
具体的な数字を確認してみると、
2006年は 444件(内機器の不具合と考えられるのは432件) / 492,726人
2007年は 356件(内機器の不具合と考えられるのは275件) / 497,654人
今年は 175件 / 490,415人
といった形になります。
不具合の発生率でいうと
2006年 : 0.090%
2007年:0.072%
2008年:0.036%
という計算になります。
「センター試験 リスニングテストトラブル大幅減少!!」という報道の仕方もできるわけですね。
さらに今年の175件についてはまだ調査結果がでていないので、機器に不具合が見られない、受験生の操作ミスと考えられるケースがまだ見つかる可能性がありますので不具合の発生率はより減少する可能性があります。
もちろん、この数字を「電子機器の初期不良発生率」ととらえるか、「人生がかかっているセンター試験をちゃんと受けられる確立」ととらえるかによって数字の意味も変わってきます。
ただし、後者に関しては元々織り込み済みで、再試験を受けることが出来る仕組みが用意されているわけですからある程度甘く見ても良いのではないかと思います。
「電子機器の初期不良発生率」としては、私の感覚ではとても少ないように思えます。
試験会場備え付けのスピーカー機器や、教壇にラジカセを置いて音を鳴らすような方式をとったら接触不良だとか停電、「聞こえない」「うるさい」、だとかでより大きい割合で問題が発生しそうです。
まぁ、今時分、批判するのがマスコミの仕事なのかもしれませんがこの件に関しては大学入試センターも SONY も良い仕事をしているんじゃないかなーと思っています。
来年の受験生の不安を煽ってもいいことはないと思います。
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