Java5 の EOSL が近づいてきました。
10月末です。
・Java Technology EOL Policy
まだ Java5 で運用中のシステムも多くあるのではないかと思いますが、EOL以降クリティカルなバグの修正を受け取るには Java SE for Business という契約を結ぶ必要があります。
・Java SE for Business
JBoss ユーザでJava5、またはそれ以前のバージョンを使っている場合は JBoss EAP 4.3 へ移行し、併せて Java6 を導入する必要があります。
# もしかすると 10月末には JBoss EAP 5.0 が出ているかもしれません
OS を RHEL5.3 にすれば OpenJDK が使えますので OS、VM、アプリケーションサーバ全てレッドハットでサポートすることもできます。
・JBoss.com – JBoss Enterprise Application Platform Certified & Compatible Configurations
WebLogic Server で今でも現役のシステムが多いであろうバージョン 8.1 は JDK1.4.2 のみ対応。そもそも Java5 以降に対応していません。
JRockit のサポート期間は原則として Sun のサポート期間に準拠しますが、1.4.x については Sun のサポート終了後もベストエフォートでサポートしていますが、WLS8.1 は 2009年9月末でサポート期間終了になります。
現時点で Java SE for Business を契約していないユーザが Windows か Linux 上で WLS8.1 を動かしている場合は JRockit を使う必要があります。
・BEA JRockit – 製品サポート – サポート終了告知
・Oracle JRockit JDK サポート終了告知
Solaris で WLS8.1 を利用する場合は Java SE for Business を契約しておかないとまずそうですね。
いずれにせよ WLS8.1 ユーザは10月までに最新版へ移行しないと・・・。
移行するのであれば WLS11g Release1 でしょうか。もちろんサポート契約があれば無償でアップグレードできます。
最近急激にバージョン番号があがっていますがマーケティング的な理由で Fusion Middleware に合わせているだけで内部的なバージョンは 10.3.1。
JavaEE コンテナとしては WebServices のコンテナが若干アップデートされた程度でドラスティックな変更はありません。私はまだあまり触れていませんが近年のバージョンではそれなりに安定しているのではないかと思います。
ただ、JVM の変更だけではなく、J2EE1.3 -> JavaEE5 への移行ということになりますのでマイグレーションコストは若干かさみます。
「安定しているシステムに手を入れたくない!」という意見はごもっともですが、サポートの終了した古いバージョンを使っていくことは大きなリスクを背負うことになります。
ソフトウェアの定期的なアップデートというコストは必ず発生するものとして運用設計しておきましょう。
古いバージョンで固定しておくと何か問題があった際、簡単には手がつけられず何日も、何週間もシステム停止に至ってしまうケースがあります。
本当に良くあります。
古いバージョンを使い続けていることで、ベンダのサポートが利用できず、休日中に運用チームだけでなく、解散済みの開発チームを呼び集めて徹夜、なんて話も聞いたことがあります。
古いバージョンを使い続けていることで、親類の葬儀があるにも関わらずトラブルシューティングに借り出されてしまった、なんて話も聞きます。
ソフトウェアは生き物です。一度動いたらメモリ、CPU、ハードディスクさえ動いていれば5年、10年、100年と放置していられるというものではありません。産まれたあともしっかりと面倒を見てあげましょう。
移行は余裕をもって行いましょう。
残りあとわずかしかありませんが・・・。
関連エントリ:
・JDK1.4 の EOL – 侍ズム
・@IT Special PR: サポート期間の終了が迫る旧バージョンのJava SEの継続サポートとバージョンアップを支援
・2008-10-23 – marsのメモ – JDK1.4 の EOL – 侍ズム
・WebLogic Server 10g Release 3 日本語版リリース
・Oracle WebLogic Server 10g Release3 出荷