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Gunosy仕組み解説のロジックにある大きな大きな穴

GunosyはTwitterやFacebookの投稿からキーワードを抽出して興味があるであろう記事を個々人にパーソナライズして毎日届けてくれるというレコメンドエンジン・サービスです。

このエンジンの仕組みは単にはてなブックマークを吸い取っただけに過ぎないとする記事がちょっと話題になっています。
Gunosyのレコメンドエンジンの仕組み解説 – ベンチャー・アンダーグラウンド

最初記事のタイトルとURLをTwitterで見かけただけで記事の中身は読んでいませんでした。仕組みとか(ユーザー的には)どうでも良くて、それっぽく働けば良いと思うし。
「Gunosyすごい!」「気になる情報が毎日いっぱい届く!」という声をよく見かける(中の人@fukkyyが良くRTしている)のでそれっぽく、それなりにうまく動いているのではないかと思います。
自分は毎日Twitter、RSSリーダーにへばりついて情報消化しているのでGunosyで受信するヘッドラインは「あぁ、それ見たなぁー」という内容が多いです。が、それはむしろアルゴリズムがうまく働いていることと言えるのではないかと。つまりTwitterやRSSリーダー消化がおろそかになってもGunosyを見ておけばそれなりに話題に追いついていける、はず。

しばらくして、記事が非難の声と共に拡散しているのを見てから読みました。そこで思ったのは
・それっぽく書かれていれば内容の検証なしに拡散する
ということ。

いろいろ違和感のある内容ですが一点特に気になったのは

検索エンジンの検索順位1位のリンクのクリック率は大体約50%だ。2位は10%前後、3位は5%以下に落ちる。だから、2500人のユーザーが1つの記事を見に行くということは、母数(つまりその記事が配信された人数)が最低でも1万6650人以上※いることになる。

という段落。
Gunosyは検索エンジンではないのでクリックスルーレートは検索エンジンの結果ページと大きく異なるはず。
なぜならば検索エンジンは特定のトピックに対して検索して自分がしらべたかったことが書いてある(書いてありそうな)ページをクリックするから。ぴったりのページがあれば2つ以上のリンクをクリックすれる必要はありません。
Gunosyは特定のトピックではなく、ユーザーが興味ありそうな記事を収集してくるので2つ以上の、そして掲載順がトップでないリンクをクリックする動機が大いにあります。
なので「2500人のユーザーが1つの記事を見に行くということは、母数が最低でも1万6650人以上いることになる」という推測は成り立たないのではないかと。

まぁ、はてなブックマークの機械キューレーションサービスだったとしてもそれがユーザーとして意義があると感じられるならいいじゃない?

公式声明?にて「バズりやすい批判でアフィリエイトで稼ぎたいだけなのではないかと疑ってしまった」とありました。ぼくもアフィリエイトで稼ぎたいので機械学習に関する書籍のリンクを張っておきます。このエントリのタイトルもバズりやすい雰囲気にしてみました。

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