Unsanity は Mac OSX のルック&フィールをカスタマイズするユーティリティを数多くリリースしている会社です。
私はWindowShade XとMighty Mouseをリリース当初から愛用しています。
しかし、これらのユーティリティは OS に深く絡んでいるため OS のアップグレードや CPU への強い依存があります。
もちろん、都度最新 OS や CPU に対応してきてくれました。
しかし Leopard から様子が変わります。
2007年10月に Leopard がリリースされましたが、一向に対応する様子なくユーザをやきもきさせていました。
2年近く経た2009年4月、Windows Shade X がベータ版ながらも Leopardに対応そして Mighty Mouse が6月に対応を果たします。
既存のユーザは無償でアップデートできましたが、「良ければお気持ちを!」と10ドルの寄付も募っていました(もともとライセンスも10ドル)。
もちろん私も将来の期待を込めて寄付しました。
Mighty Mouse はスリープから復帰するときにたまにマウスカーソルのカスタマイズが解除されてデフォルトカーソルになってしまうことがあったものの、そこそこ快適に使えていました。
そして Snow Leopard のリリースです。
Leopard に改善を加えたバージョンということでそのまま使えることを期待していましたが、だめでした。
そして Unsanity の weblog では全くアップデートなし。
「どうなってるの?」「アップデートしてくれたらたくさんライセンス買うからお願い!」「忠実なユーザがいっぱいいるというのに・・・、Unsanity の姿勢が良くわかったよ!」、と過去のエントリはプチ炎上状態が続いていました。
もう Unsanity は終わりかなーとあきらめかけていたのですが Snow Leopard のリリースから1ヶ月半、沈黙を破って復活してくれました!
・HIYA KIDS, IT'S THEMING TIME!
Theme Park というデスクトップ全体の見た目をカスタマイズするユーティリティの Snow Leopard コンパチブル版のリリースですが、Windows Shade X や Mighty Mouse もちゃんとアップデートする気があるみたいです。
やきもきさせてくれましたが、復活してくれてとりあえず一安心です。
これがオープンソースのユーティリティであれば「誰かが」直してくれたことでしょう。Snow Leopard リリース直後、もしかするとリリース前にはもう対応していたかもしれません。
1社が固定のメンバーで開発するというのはデザインの一貫性という面では良いですが、迅速なアップデートができない、バグや非互換性への対応が遅れる・そもそも対応されないなどの問題を抱えますね。
全ての面においてオープンソースのプロジェクトが優れていると主張する気はありませんが、今回の事件はあらためてオープンソースソフトウェアのメリットを間接的に実感した出来事でした。