Parallels Desktop の最新ベータ版がでました。
・Parallels Desktop for Mac build 3036 Beta is available for download.
・「Parallels Desktop for Mac」、大幅な機能強化と共に「build 3036 Beta」配布開始
なかなか新機能が盛りだくさんです。Parallels はそこそこイイ感じに動くものの、インターフェースや細かい使い勝手の点で今一歩 Virtual PC にかなわないところがありましたが、だいぶ挽回、一部で追い越した感じです。
・Resizable Main Window
Parallels Desktop のウィンドウをリサイズすると中の OS の画面サイズがフィットしてくれるもの。
Virtual PC にはありましたね。
・Drag and Drop files and folders between Windows and Mac
Mac と Windows 間をDnDでファイルのやりとりができるというもの。
これも VPC にはある機能。
・Read/Write BootCamp partition / Boot from BootCamp partition
BootCamp のパーティションを使って Parallels Desktop の VM が起動できるようになった。
BootCamp ユーザには便利かも?
・Parallels Transporter
Virtual PC や VM Ware、別の実コンピュータで動いている実際の PC 環境から引っ越しをするツール。
これでようやく Virtual PC からの移行ができますね。
・Improved graphic performance
50% ほどグラフィックスのパフォーマンスが向上したそうです。
DirectX 対応はまだ。
・Enhanced Shared Networking Mode
Cisco VPN など複雑なネットワークアプリケーションとの相性がよくなったようです。
・Transparent mapping of Command-AZXCV key combinations
Mac的なショートカットでクリップボード操作ができる!
Command キーは従来通り Windows キーにマッピングされていますが Cmd+C/V/X といった組み合わせのときはクリップボード操作として検出されるようです。
できればParallels の Edit メニューがフラッシュして、コピー操作が行われたことが視覚的にフィードバックされるといいんですが。
・Coherency
Windows のアプリケーションを Mac 上でうごいているかのように見せるもの。
Wine 的に Parallels が動くわけではなく、Windows のデスクトップ部分だけが100% 透けて Mac アプリが見える機能です。
新しい Parallels Tools をインストールして、[View > Coherence] で有効になります。
Mac 的には大きな部分透過ウィンドウが表示されている扱いみたいで、残念ながら Windows アプリケーションの各ウインドウは影のないノッペリしたものになります。
デスクトップは透過しているだけでなく、ちゃんとマウスクリックは後ろに表示されている Mac アプリに到達します。
ただし、Win アプリをクリックするとそのウィンドウだけでなく、全 Win アプリ&タスクバーが最前面に表示されます。
コンセプト的には非常に面白く、間違って Mac の Finder から Windows のアプリケーションに DnD でファイルを渡そうとしてしまったりします。(アプリには渡されず、デスクトップにコピーされるだけ)
Coherence でデスクトップが透過している様子。
Windows のアプリケーションが Mac 的にそれぞれ別のウィンドウ扱いになって、タスクマネージャじゃなくて Dock にもスタートボタンやアプリケーションアイコンが表示されたら良いですね。Virtual PC で近いことを実現していましたが。