VMWare の Mac ベータ版が約束通り、ギリギリ年内に出ました。
コードネームは Fusion だそうです。
・VMware Virtualization for Mac Beta Program
早速ダウンロード、インストールしてみました。
ウィザードじゃなくてアシスタントと呼んでいるところが Mac 的で良いです。
CPUコアを複数割り当てることもできます。
これは Parallels ではまだ出来ませんね。
VMWareのインストーラのディスクイメージがマウントされたままだと CD-ROM ドライブの認識に失敗しました。
ベータ版にもかかわらずインターフェースはかなりMacらしくできていて好感がもてます。
VMWare Tools は仮想環境内とホストOSとの間に入って働きかけるソフトウェア郡です。
仮想環境に最適化されたビデオドライバで画面描画を早くしたり、マウスカーソルが仮想環境画面の端に行ったときにウィンドウの外に出るようにしたり、クリップボードを同期させたりといった役割を果たします。
iSight は bootcamp のドライバをインストールすれば使えそう
・所感
ちょっと触った限りパフォーマンスはネイティブで Windows がブートしているかのようにサクサクで快適です。
クリップボードの同期や、マウスカーソルを移動させるだけでウィンドウから脱出させることができたりと基本的な使い勝手は十分。
Mac 向けのソフト出荷経験のない企業ということで心配していたインターフェースも良くできていて、Parallels よりもしっくりきます。
・コマンドキーのインテグレーション
Windows 環境内ではコマンドキーは Windows キーとして認識され、スタートメニューを出したり、Cmd+E で Explorer を出したりとできるんですが、コマンドキーの押下イベントがホストOSに渡されないため、そのままtabを押してもアプリケーションスイッチャーが起動しません。
なのでWindows環境に入ったら一旦マウスかトラックパッドを使わないとMac環境に戻ってこられません。
また、Parallels のように Cmd+a/x/c/v でクリップボードの操作ができません。
頻繁にWindows/Mac環境を行き来する場合には Parallels の方がスムースです。
・Coherence モードは?
期待はしてませんでしたが、そのような機能はありません。
Cmd+Return でフルスクリーンにはできます。
・VMWare と Parallels、どっちがいい?
まだベータ版なのでなんとも言えませんが、現時点ではMacとのシームレスな統合という点では Parallels の方が使い勝手が良いです。
一般的には VMWare の方が実績があるし、EMC 系列の企業ですからより体力がありそうです。
さらに単に Mac へ移植しただけでなくベータ版からいきなり見事に OS X のルック&フィールにしっくり来るインターフェースを実現しているのは驚きです。
今後に期待!